「われは海の子」って曲知ってる??

こんにちは。

 

お酒と人間が大好きな大山です。

 

 

あなたは文部科学省が選んだ唱歌というジャンルを知っていますか?

 

 

唱歌」には、誰もが知っている、

 

  • うみーはー広いーなー大きいーなー(曲名:うみ)

 

  • でーんでんむーしむしかーたつむりー(曲名:かたつむり)

 

  • うーさーぎーおーいしかーのーやーまー(曲名:ふるさと)

 

などがありますね。

 

 

「われは海の子」の歌詞分析

 

唱歌」というジャンルの中に、

 

「われは海の子」という曲があります。

 

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https://youtu.be/exI-MXMuKzQ

 

 

 

この曲ご存じですか?

 

 

知らないですよね。笑

 

 

この曲、浜辺で力強く成長する男の子の歌です。

 

 

以下、解説のために参考にさせていただいたリンクを貼っておきます。

 

https://douyou-shouka.himawari-song.com/warewa-uminoko/

 

 

 

でもこの曲、小学校で歌う様に

 

 

音楽の教科書に載っているんですよね。

 

 

では、歌詞を細かく説明していきますね。

 

 

意外な真相が出てきます(⌒∇⌒)

 

 

歌詞分析

 

1番(われは海の子〜)

我は海の子 白浪の
騒ぐ磯辺の 松原に
煙たなびく 苫屋こそ
我が懐かしき 住家なれ

  • 磯辺:岩石の多い波打ち際
  • たなびく:横に漂っていく
  • 苫屋(とまや):粗末な家のこと。茅などを編んで作った「苫」を乗せた家

<歌詞の意味>

私は海の子供だ
波しぶきのあがる海岸の松林
煙が漏れて流れていく粗末な家は
私が住んでいた懐かしい家である

2番(生まれてしおに〜)

生れて潮に 浴して
浪を子守の 歌と聞き
千里寄せくる 海の気を
吸いて童と なりにけり

  • 潮に浴:海水の産湯
  • 童:少年

<歌詞の意味>

産まれたら海水で体を洗い
波の音を子守唄にして
はるか遠くから流れてくる海の力を吸い込み
立派な子供に成長したものだ

3番(高く鼻つく〜)

高く鼻つく 磯の香に
不断の花の 薫りあり
渚の松に 吹く風を
いみじき楽と 我は聞く

  • 不断:絶え間ないこと。不断花という季節問わずに花が咲く植物もあるらしい。
  • 渚:水際
  • いみじき楽:素晴らしい音楽

<歌詞の意味>

強い磯の香りの中に、
絶え間なく咲き続ける花の香りが混ざっている
海沿いの松林に吹き抜ける風の音は
素晴らしい音楽として私には聞こえてくる

 

 

 

 

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教科書に載っている歌詞は3番までです。

 

 

でも実はその続きがあるんです。

 

教科書には載せられなかった続きが。

 

 

4番(丈余のろかい〜)

丈余の櫓櫂 操りて
行手定めぬ 浪まくら
百尋千尋 海の底
遊びなれたる 庭広し

  • 丈余:丈=3Mの長さ。丈余で約3M。歌の中では、とても長いという意味。
  • 浪まくら:船の中で寝る。船旅。
  • 櫓櫂(ろかい):櫓と櫂。船をこぐ道具。ボートのオールに似ている。
  • 百尋千尋:尋は両手を広げた長さの単位。尋が百も千もあるので、とても長いという意。ここでは海の底を指すので、とても深いということ。

<歌詞の意味>

長いオールを操って
行く先を決めずに船旅に出る
とても深い海の底は
遊び慣れた広い庭のようである

5番(幾年ここに〜)

幾年ここに 鍛えたる
鉄より堅き 腕あり
吹く塩風に 黒みたる
肌は赤銅 さながらに

  • かいな=腕
  • 赤銅(しゃくどう):銅に金を混ぜた合金。赤銅色の肌はかなり黒に近い=相当日焼けをしている。

<歌詞の意味>

何年もここで鍛えているので
鉄のように固い腕になった
潮風が吹き 日焼けをし
黒くなった肌は赤銅のようだ

6番(浪にただよう〜)

浪に漂う 氷山も
来らば来れ 恐れんや
海まき上ぐる 竜巻も
起らば起れ 驚かじ

<歌詞の意味>

もし氷山が漂って来たとしても
来るなら来い、私は恐れない
海から竜巻が起こったとしても
起こるなら起こるが良い 私は驚かない

7番(いで大船に〜)

いで大船に 乗出して
我は拾わん 海の富
いで軍艦に 乗組みて
我は護らん 海の国

  • 拾わん:拾いましょう
  • 護らん:守りましょう
  • いで:さあ!いざ!の掛け声

<歌詞の意味>

さあ、大船に乗り
私は海産物を集めよう
いざ、軍艦に乗り
私は日本の国を守ろう

 

 

 

実は愛国心の歌

 

 

実は戦争中に愛国心を訴えるために

 

作られた歌だったんですよね。(個人的解釈)

 

 

 

不思議ですよね。

 

今や唱歌になっている曲が軍国唱歌だったなんて…。

 

 

ちなみに7番は歌詞に「軍艦」が出てきて

 

軍国主義」的な思想を含んでいるという理由から、

 

戦後はGHQによって7番が教科書から削られた

 

という歴史もあるそうです。

 

http://gakie.jp/%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%AF%E6%B5%B7%E3%81%AE%E5%AD%90%E6%AD%8C%E8%A9%9E

 

 

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こういう塗りつぶされた歌詞も

 

もの悲しさを放っていますよね…。

 

 

 

現に私の友達の教師をやっている子が、

 

 

「この歌詞には実は続きがあるよ」って

 

 

子どもに言ったとき、

 

 

子どもは続きのストーリーが知りたくて

 

 

教師に続きの内容を教えてといって

 

 

休み時間に集まってきたそうです。

 

 

 

つまり、

 

 

子どもたちは、「思ってもみなかった歴史」を知ることを

 

 

全く恐れていない。

 

 

そして、その歴史を知ることを「面白い」と思っている。

 

 

 

興味関心を引けているということ。

 

 

 

 

子どもへの教育に関して、

 

子どもの興味を惹くことは最優先。

 

 

だからこそ、

 

 

教科書に載っていなくても

 

 

子どもに歴史を歌を通して伝えることが

 

 

できるんじゃないかなと

 

 

私は思います。

 

 

 

 

子どもたちよ、

 

教えられたものの裏側を疑う習慣を付けよ。